19thCADP開催のご報告

JYPO会員の皆様、賛助会員の皆様、OB、OGの皆様

副理事長の安藝 森央と申します。平素よりJYPOの活動にご理解をいただき、誠にありがとうございます。

さて、去る2月14日、15日、16日に、京都大学時計台 国際交流ホールにおきまして、19th Course for Academic Development of Psychiatrist(CADP)を開催いたしました。

昨今巷を恐怖に陥れているコロナウィルス感染は、当会にも同様に影響を与えました。長年CADPにご参加いただき直接支えていただいていたNorman Sartorius教授は、年齢や空港利用などのリスクを鑑み、参加を見送られました

このような状態で、会の開催自体をどうするべきか非常に苦慮いたしましたが、参加者に再度状況をつたえ、その参加の意義とリスクを伝えたところ、海外参加者は全員、国内参加者もほぼ全ての参加者に出席いただけました。

Sartorius教授なしで行う初めてのCADPとなりましたが、種々の講義をOB、OGの先生が代役、サポートしてくださいました。青山久美先生には当初予定していたHow to make a presentation以外にも多くの講義を代替頂きました。伊井俊貴先生にはHow to make a posterを担当いただき、非常にためになる講義をきけたと参加者全員に喜んでいただきました。また、藤本美智子先生、および青山先生伊井先生には”My Career and CADP”という題名にて、御自身のキャリアパスと、CADP、JYPOがそこにどう絡んできたか、というお話をいただき、当会へのcommitmentがいかに人生に影響を与えたのか、をお話しいただきました。

小林清樹先生、田中増郎先生、長徹二先生、吉田和史先生、福島弘之先生、堀之内徹先生、大矢希先生にもアドヴァイザーとして運営やプレゼンテーションへのコメントをいただき、非常に引き締まった会を保つことができたと考えております。

また、京都大学での開催にあたり、手配を中神由香子先生にご尽力いただきました。参加者からは天井が高く、雰囲気も良い会場だと意見を頂きました。

特別講演には慶應義塾大学の岸本泰士郎准教授をお招きし、先生の研究歴から、人工知能の活用、Telepsychiatry、その他非常に広範囲の技術を生かした研究のお話を伺いました。これから先の精神科がどのような方向に向いていくのかを考えさせられる講演でありました。

SGW(small group work)ではUrban areaおよびRural areaでの統合失調症長期入院患者をいかに退院させていたくか、再入院を防ぐか、というテーマのもとで6グループの発表をおこないました。それぞれが会の中で得た技術を使ってプレゼンテーションを作成している姿をみて、CADPの技術がこのようにして参加者に落とし込まれていくのだな、と感動しました。

また、Sartorius教授には、この度オンラインツールのZOOMを通した映像参加をしていただき、ポスターの供覧とコメント、また会の最終部分において参加者などからの質問を受けるコーナーを設けました。物理的には遠くにいても、Sartorius先生の示唆と愛に富むコメントをいただけたことは、単純に参加者にとってencouraging な体験だっただけではなく、オンライン会議のような新しい形の可能性を感じられた機会となりました。

コロナウィルスによって、大きく会の進行が変更されましたが、新たな可能性も模索できた、まさに「ピンチをチャンスにかえられた」CADPだったと感じます。これらもご支援いただいている皆様のお力あってでございます。

今後ともJYPO、およびCADPの運営に、どうぞ継続的にご協力いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

公立豊岡病院 精神科
JYPO 副理事長
19thCADP 運営委員長
安藝 森央

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