<JYPO創生期の活動(2002年から2004年まで)>
WPA総会(2002年横浜)では、様々な若手のためのプログラムを開催し海外の多数の若手精神科医との交流を図りました。JYPOの活動として、シンポジウムの実施、若手参加者のための資料作成、通訳をはじめとした様々なサポートを行いました。そしてWPAに参加した世界各国の若手精神科医に向けて、各々の国内でも若手精神科医の組織を設立することを提案しました。これを受け、韓国や台湾などの若手精神科医とは、密に連携しあい、これまで、数々の国際学会でシンポジウムを行うなど、友好な協力関係を築いてきています。具体的には、2004年の国際生物学的精神医学会International Congress of Biological Psychiatry Cairns Pre-Meeting(オーストラリア)で、JYPOのメンバーと韓国の若手精神科医とのシンポジウムを開催し、世界生物学的精神医学会WFSBP:World Federation of Societies of Biological Psychiatry(韓国)で若手向けのシンポジウムやミニ・レクチャーを企画しました。
2004年、世界社会精神医学会(WASP)が神戸で開催され、シンポジウムの企画、台湾若手精神科医との懇話会を行いました。また、専門家をお招きしてのイブニングセッション、Meet the Expertの司会や通訳ボランティアにも取り組みました。
<2005年以降の活動>
WPA総会(2005年カイロ、2006年イスタンブール、2007年ソウル)に参加し、日本およびアジア太平洋地域における精神科卒後研修や若手精神科医団体の国際協力などについてのシンポジウムを開催し、その他多くの場面で、会員中心に行っている調査、研究の発表を行いました。
国内でも、日本精神神経学会で毎年若手シンポジウムを開催し、若手精神科医の現状と課題について討論する場を設けるとともに、北海道や神奈川など地方会において卒後教育に関する意識調査の報告や若手のためのワークショップなどを開催しています。
2005年韓国神経精神学会60周年記念大会(ソウル)2006年環太平洋精神医学会では、JYPOメンバー数名が参加し発表を行いました。また、「日韓両国の若い精神科医のための合同研修会」は、西園昌久先生と閔秉根先生により2000年から毎年福岡とソウルで相互開催されている研修会ですが、第7回研修会からJYPOメンバーも多く参加しています。
<発展の時代(NPO法人設立と公益のための発展)>
2008年5月、より多くの若手精神科医の研修とネットワーク作りに寄与し、もって社会に還元すべく、佐藤光源先生、ノーマン・サルトリウス先生を顧問に迎え、特定非営利活動法人日本若手精神科医の会として新たなスタートを切りました。同年同月東京で開催された日本精神神経学会総会ではNPOとしてシンポジウムを企画するとともに、学会の国際委員会とともにワークショップや国際シンポジウムを企画し、海外からの若手精神科医を招いた企画も多数実施しました。9月の世界精神医学会WPAプラハでもノーマン・サルトリウス先生や各国の若手とのシンポジウムにJYPO理事として馬場俊明が参加し、他の会員も多数参加しています。
また2008年秋には第13回環太平洋精神医学会東京大会に先駆け、1泊2日の研修会、The Fellowship Program for Academic Development of Psychiatristsを主催しました。42人の若手精神科医(3/4が海外から参加)が一堂に会し、精神医療や非自発的入院についてなど討論しあいました。東京大会においては2つのシンポジウムを企画するとともに学会と合同企画したCommunity Mental Health Workshopの中で著明な講師陣を多数招き、国内外の若手が活発に議論する機会を設けました。現在も国内外の多数の学会において若手の研修企画を開催し、あるいは調査・研究を発表し、国内外のネットワーク作りに寄与すべく活動しております。