The 21st CADP開催のご報告

活動ブログ

日本若手精神科医の会(JYPO)会員の皆様、 OB/OGの先生方、賛助会員の皆様

いつもJYPOの活動に多大なご支援をいただき、誠にありがとうございます。
JYPO理事で、The 21st CADP運営委員長(大会長)の北岡淳子です。
この度はThe 21st Course for Academic Development of Psychiatrist(The 21st CADP)の開催報告をさせていただきます。

The 21st CADPは、2024年3月8日~10日(金~日)に兵庫県姫路市の姫路商工会議所にて開催いたしました。皆様のご協力を得まして、国内参加者23名、海外参加者5名の計28名が参加し、盛会のうちに終了することができました。

今回のCADPは、私自身が幼少期に阪神淡路大震災を経験した兵庫県での開催であることから「災害・非常時を乗り越えるリーダーシップ」を大会テーマとしました。準備を進めていく中で、2024年1月1日に能登半島地震が発生し、テーマの変更も検討しましたが、若手精神科医にとって、災害医療を学ぶ機会が少ないこと、この会がそれを考えるきっかけの一つになって欲しいという思いから、最終的に同テーマでの開催といたしました。

Norman Sartorius先生は昨年に引き続き来日され、御年89歳になられますが、大変にパワフルで、若手精神科医への教育に対する情熱には強い感銘を受けました。

“Leaders and their duties”、 “Promotion of mental health and the prevention of mental illness”、 “How to ask & answer a question”、 “How to select a subject for research”と多種の特別講義をご担当いただき、Introduction of Participants、Oral Presentation、Poster Presentation、Small Group Workなど、プログラム全体を通してご指導を賜りました。

Meet the Expertでは、2011年に東日本大震災を経験された管野武先生をお招きし、当時の差し迫った状況で何を考えどのように動いたか、また発災前から私たちが考えておくべきことについてご講演をいただきました。災害をいつか来る遠い出来事ではなく、私たちの日常にいつでも生じうるものとして考えるきっかけになりました。

また、Small Group Workでは地震発災後に地域の人を元気づけるプロジェクトについて考え、各班でプロジェクトの発表を行いました。様々な国・地域の参加者が集まって議論をする中で、私たち精神科医が果たすべき役割を多様な視点から考えてもらうことができたと思います。

また今回も、JYPO及びCADPの卒業生に講師を務めていただきました。
“How to Make a Presentation” を藤本美智子先生、
“How to Make a Poster” を中神由香子先生 に、ご担当いただきました。
また、“My Career & CADP” では青山久美先生を座長に、青山先生、堀之内徹先生に演者をお願いしました。過去のCADP参加者から現役参加者に向けて、CADPを通して得た経験と、その後のキャリア形成について、お伝えいただきました。
また、皆様大変お忙しい中、多数の先生方がアドバイザーおよびサポーターとして会場にお越しいただき、大いに会を盛り上げていただきました。
これまでに挙げた先生方に加えて、アドバイザーとして安藝森央先生、伊津野拓司先生、射場亜希子先生、入來晃久先生、大矢希先生、佐竹祐人先生、鈴木宗幸先生、田中増郎先生、福島弘之先生、中野心介先生に、サポーターとして香田将英先生にご来場いただき、この機会を共にできたことを大変嬉しく思います。
また、1日目の懇親会では、佐藤光源先生にもお越しいただき、日本でCADPを始めたNorman Sartorius先生、佐藤光源先生のお二人がお揃いになったお姿を拝見することができ、感動いたしました。
そして、森貴俊先生にご支援いただき、その他法人様や企業様からのご後援を賜り、無事に次回第22回CADPにバトンを繋ぐことができました。

次回のCADP大会長には、錫谷研先生が選任されております。
皆様にご指導ご鞭撻を賜り、今後もJYPOの活動の活性化と、CADPが盛会となるよう努めて参ります。
今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

JYPO理事
The 21st CADP運営委員長(大会長)
北岡淳子

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