【JYPO会員より】学会発表のご報告(WPA REGIONAL CONGRESS OSAKA 2015)

この度、大阪で開催された第111回日本精神神経学会学術総会およびWPA regional congressにおいて、Fellowship award symposiumのシンポジストとして発表する機会をいただいたので、報告させていただきます。

 

私が参加させていただいたシンポジウムは、Forensic psychiatryⅠ: from the view of psychiatryをテーマに、司法精神医学に関する各国の現状を報告するものでした。私からは日本の医療観察法の現状を報告させていただき、重大な他害行為を行った精神障害をもつ対象者が、どのような流れで治療へ結びついているか、医療観察法がどのように機能しているか、一連の流れの中で精神科医がどのように関わっているかについてご報告させていただきました。今年が医療観察法制度施行からちょうど10年の区切りになることもあり、大変重要な役割だったと振り返っています。

 

シンポジストの発表に続いて、現WPA会長のProf. Dinesh BhugraとJYPO OGである青山久美先生に座長をしていただき、シンポジウムが行われ大変活発な議論が行われました。

 

こうして発表する場をいただいたこと、国際交流として各国の演者と議論できたことは大変貴重な経験となりました。この場を借りてJYPOおよび関係者の皆様に感謝申し上げます。

 

2015年6月11日

肥前精神医療センター

九州大学大学院医学研究院精神病態医学分野

高尾碧

WPA symposium Takao

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